抄録
今回われわれは,国内版胆道炎ガイドライン2013(JPN13)における重症度判定の有用性を明らかにするため,従来のガイドライン(JPN05)で重症・中等症に分類された総胆管結石に伴う急性胆管炎183例をJPN13の重症度判定基準で再分類し,選別精度について比較検討した。JPN05における重症11例はJPN13では重症8例,中等症3例に,中等症172例は重症19例,中等症58例,軽症95例に再編された。軽症の95.8%がJPN05の中等症1項目該当例であった。逆に中等症から重症へ再編された症例の86.4%が複数項目該当例であった。またJPN13中等症群は軽症群に比べ有意に膿性胆汁陽性率およびビリルビン値が高く,高度な感染胆汁うっ滞例が多く含まれていることが示唆された。これまでの幅広い中等症を是正し,真の早期ドレナージ必要例の抽出を可能としたJPN13の判定基準は,従来と比較し有用と考えられた。