日本腹部救急医学会雑誌
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ISSN-L : 1340-2242
35 巻, 4 号
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原著
  • ─重症度に関する検討─
    村田 篤彦, 真弓 俊彦, 岡本 好司
    2015 年35 巻4 号 p. 361-365
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    DPCデータを用いて,急性膵炎患者の在院日数および医療費を重症度別に比較を行った。DPC対象病院である1,128施設において急性膵炎患者39,712例を対象に,急性膵炎の重症度の指標である予後因子スコアを0点(22,097例),1点(9,897例),2点(4,012例),3点(1,851例),4点(833例),5点(483例),6点以上(539例)の7群に分類し,在院日数および医療費に関して比較を行った。予後因子スコアが増加するにつれて,平均在院日数および医療費は有意に増加し(p<0.001),またCT gradeを含めた重回帰分析では,予後因子スコアが1上がる毎に2.49日および149,611.2円,CT gradeでは4.55日および225,884.6円の在院日数および医療費の増加を認めた(p<0.001)。本研究により,細分化された重症度に応じたDPCにおける医療点数の設定の重要性が示唆された。
  • 貝田 将郷, 荒畑 恭子, 伊藤 麻子, 財部 紗基子, 木村 佳代子, 岸川 浩, 西田 次郎
    2015 年35 巻4 号 p. 367-372
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    今回われわれは,国内版胆道炎ガイドライン2013(JPN13)における重症度判定の有用性を明らかにするため,従来のガイドライン(JPN05)で重症・中等症に分類された総胆管結石に伴う急性胆管炎183例をJPN13の重症度判定基準で再分類し,選別精度について比較検討した。JPN05における重症11例はJPN13では重症8例,中等症3例に,中等症172例は重症19例,中等症58例,軽症95例に再編された。軽症の95.8%がJPN05の中等症1項目該当例であった。逆に中等症から重症へ再編された症例の86.4%が複数項目該当例であった。またJPN13中等症群は軽症群に比べ有意に膿性胆汁陽性率およびビリルビン値が高く,高度な感染胆汁うっ滞例が多く含まれていることが示唆された。これまでの幅広い中等症を是正し,真の早期ドレナージ必要例の抽出を可能としたJPN13の判定基準は,従来と比較し有用と考えられた。
  • 進藤 吉明, 上野 知尭, 石塚 純平, 横山 直弘, 齋藤 由理, 田中 雄一
    2015 年35 巻4 号 p. 373-376
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    近年,単孔式腹腔鏡下手術は多くの施設で気腹法により施行され,専用ポートや屈曲鉗子など高価な手術器具も必要とされる。われわれは開腹用のリトラクターに筋鈎を装着し,臍部の小開腹創から腹壁全層を吊り上げ,気腹せずに単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を行っている。5mm径の30度斜視鏡と2~4本程度の鉗子で手術を行う。開腹用の手術器具や,吸引や洗浄,通常のガーゼの使用が可能である。2010年4月から2012年5月に急性虫垂炎症例に対して45例に本法による虫垂切除術を施行した。同時期に施行された3孔気腹式腹腔鏡下虫垂切除術72例と比較しても出血量,手術時間,術後入院日数,に有意差はなく,術中偶発症は認めなかった。どちらとも術後に創感染を1例認めたが,保存的治療により改善した。本法は3孔気腹式手術に比較して出血量,手術時間,術後入院日数に差はなくコストが安いなどの多くの利点を有する術式と考えられた。
  • 望月 響子, 新開 真人, 中村 香織
    2015 年35 巻4 号 p. 377-382
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    大型高性能リチウム電池の普及に伴い小児のボタン電池誤飲は危険性が増大している。当院におけるボタン電池誤飲例の治療経験をもとに小児のボタン電池誤飲の最近の治療成績と問題点を検討した。対象は1988年1月から2014年10月までに受診した124例とした。3歳以下が92%を占め,診断時の電池滞留部位は食道8%,胃65%,腸27%であった。食道内滞留例は嘔吐・食欲不振・発熱等の症状を有し,2時間以上滞留した例では全身麻酔下内視鏡摘出を要し,食道潰瘍形成を6例で認めた。胃内滞留例ではマグネットチューブによる摘出を原則とし,マグネット非接着例かつ小型電池例は自然排泄させ,大型電池例は内視鏡下に摘出した。小型電池で幽門部損傷により開腹摘出を要した乳児例もあった。小児ボタン電池誤飲では,食道内滞留例は食道壁潰瘍壊死の危険性から緊急摘出を要する。胃内滞留例も乳児や大型電池例では早急な対処が望ましい。
  • ─保存的治療開始時のリスク評価における有用性─
    佐々木 律子, 唐崎 隆弘, 野村 幸博, 田中 信孝
    2015 年35 巻4 号 p. 383-388
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    背景:近年,全身状態が安定した上部消化管穿孔に対して保存的治療も適応されている。一方で,保存的治療を開始した後に追加治療が必要となる場合もあるが,保存的治療開始時のリスク評価に関する報告は乏しい。方法と対象:2007年6月から2013年2月に上部消化管穿孔と診断され,保存的治療を選択された64例を対象とした。初療時に施行されたCTにおける肝表─横隔膜間の最大距離(肝表腹水)と3次元画像解析ソフトを用いて計測したDouglas窩腹水について,保存的治療開始後に追加治療が必要となるリスク評価に有用なcut off値を算出した。結果:手術を含む追加治療を要した症例は21例だった。肝表腹水≦5mm,Douglas窩腹水≦60mLをいずれも満たす場合は追加治療を必要とする確率が6%(2/33)だったが,いずれも満たさない場合は追加治療を要する確率が85%(11/13)であった。結語:CTで腹水を定量化することで,保存的治療開始後の追加治療の必要性につきリスク評価することが可能である。
特集:絞扼性腸閉塞の診断と治療
  • ─造影超音波検査導入による再評価─
    大堂 雅晴, 徳田 浩喜, 島名 昭彦, 堀 英昭, 坪内 斉志, 片淵 茂
    2015 年35 巻4 号 p. 391-396
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    (目的)絞扼性イレウスに対する造影超音波検査による診断能について検討した。(対象および方法)2009年12月から2014年3月までの絞扼性イレウス8例,瘢痕ヘルニア3例,閉鎖孔ヘルニア2例,大腿ヘルニア4例,鼠径ヘルニア3例,単純イレウス2例に対し21例に体外式US,1例に術中USで手術適応を評価した。第二世代超音波造影剤ペルフルブタンマイクロバブルを使用し腸壁の造影効果により虚血の有無を判定した。(結果)CEUSで壁造影効果欠損11例を開腹の適応とし全例が腸切除の適応であった。壁造影効果陽性の9例は術中所見で腸管温存可能と判断した。術中施行例は造影剤粒子ドレナージ不良の所見があり非可逆性の静脈絞扼期と考えられ腸切除を施行した。(結論)CEUSは迅速また腎機能に左右されず適応可能であり絞扼性イレウスのなかでも動脈絞扼期以降の病期での腸管壁の虚血診断に対し有用であった。
  • 大平 学, 首藤 潔彦, 河野 世章, 当間 雄之, 郡司 久, 青柳 智義, 成島 一夫, 太田 拓実, 花岡 俊晴, 石井 清香, 磯崎 ...
    2015 年35 巻4 号 p. 397-402
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    絞扼性イレウス診断での造影CT動脈相の有用性を示し,そこから作成した再構成画像の診断能を検証した。当科の腸閉塞手術施行例を,病理または術中所見で虚血を認めた群(I群)と,非虚血群(N群)に分けて各CT撮像相での腸管壁,腸内容液のCT値を比較検討。I群内の虚血腸管壁と非虚血腸管壁のCT値の差も比較検討。その結果,動脈相と門脈相でI群の虚血腸管壁が有意に低値で,腸内容液はI群で有意に高値であった。I群内での虚血と非虚血腸管壁のCT値の差は動脈相で最大であった。上記結果を元に虚血腸管壁,内容液を強調する再構成画像(ileus mode)を作成。外科医3人の読影で感度,陰性的中率は3人中2人で100%であった。結語:絞扼性イレウスの診断において造影CTの動脈相画像を元に作成した再構成画像であるileus modeは虚血部位の視認性に優れ,腸管虚血診断に有用である可能性が示唆された。
  • 山田 岳史, 菅 隼人, 松本 智司, 小泉 岐博, 進士 誠一, 松田 明久, 山岸 杏彌, 横山 康行, 高橋 吾郎, 岩井 琢磨, 青 ...
    2015 年35 巻4 号 p. 403-407
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    【背景】絞扼性イレウスの本態は消化管の虚血であるため,診断には造影CTが重要であるが,どのような所見が有用であるか明らかではない。【方法】術前に造影CTが施行された壊死性絞扼性イレウス15例と非壊死性絞扼性イレウス25例を対象に造影CT所見を検討した。【結果】70%以上の頻度で認められたものは腸間膜血管の拡張(70.0%),腸管壁の肥厚(72.5%),腸間膜浮腫(80.0%)であった。腹水,腸管壁の造影欠損,Kerckringの不明瞭化,腸間膜混濁は壊死群で有意に高率に認めた。【考察】絞扼性イレウスを造影CTで早期に診断するには,壊死性絞扼性イレウスで多く認められる,腹水や造影欠損よりも腸間膜血管の拡張,腸管壁の肥厚,腸間膜浮腫等の変化を見逃さないことが重要である。
  • 荒川 和久, 小林 克巳, 黒崎 亮, 佐藤 弘晃, 富澤 直樹, 安東 立正
    2015 年35 巻4 号 p. 409-412
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    手術により絞扼性イレウスと診断された103例を対象として,腸管壊死群と非壊死群とに分けて,臨床症状,血液検査,血液ガス分析,CT画像の項目で比較・検討した。単変量解析では術前SIRSの有無,白血球数,PaCO2およびCT所見の腸間膜濃度の上昇,腸管壁浮腫,腸管の造影不良で有意差があり,多変量解析ではPaCO2と腸間膜濃度の上昇で有意差を認めた。絞扼性イレウスは重篤な状態に陥る可能性のある疾患であり,そのリスクの高い腸管壊死症例を早期に診断し治療することは重要である。今回の検討で有意差のあった項目に注意しながら,症状および検査結果の解釈とCT画像の読影の精度を高くすることが重要である。
  • 壁島 康郎, 掛札 敏裕
    2015 年35 巻4 号 p. 413-416
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    絞扼性イレウスはいまだその診断に迷うことが少なくない疾患である。2000年~2013年におけるイレウス手術症例223例を対象とした検討を行った。絞扼性は71例であった。絞扼性腸閉塞を1期(静脈絞扼期)2期(動脈絞扼期)3期(腸管壊死期)に分類し検討を行った。【結果】1期:7.0%,2期:47.9%,3期:45.1%であった。術前CT検査で絞扼性イレウスと診断し得た症例は95.5%であった。腹水は2期で67.6%,3期で75.0%に認めたが,そのうち半数は骨盤内少量のみの所見であった。血液検査の絞扼性腸閉塞診断に対する有用性は示されなかった。手術が行われるまでに24時間以上の時間を要した3期症例における,周術期合併症の発生率は約60%であった。合併症は縫合不全2例,肺炎4例,在院死6例であった。【結語】術前CTにおけるclosed loopを主とした絞扼性イレウスの診断正診率は高く重視すべきと考えられた。
  • 城田 哲哉, 金森 浩平, 清水 将来, 山口 拓也
    2015 年35 巻4 号 p. 417-421
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    【目的】腸閉塞において重要なことは絞扼の有無を早期に得ることであるが,確実なものは存在しない。当科では直接腹腔内を観察することが最も簡単かつ確実と考え,低侵襲である腹腔鏡手術を積極的に施行している。【対象】2009年1月から2013年9月までの間に腹腔鏡手術を第一選択とし,最終診断が絞扼性腸閉塞であった27例に対し,診断率,手術術式,術中・術後経過などについて検討した。【結果】腹腔鏡下にて確定診断を得たものは22例であった。術式は完全腹腔鏡手術が11例,開腹移行手術が16例であった。術後合併症を3例に認めたが,腹腔鏡手術に関連するものは認めなかった。同期間における開腹手術と比較し低侵襲であった。【結語】腹腔鏡手術は絞扼性腸閉塞の診療に低侵襲かつ安全であり,有用であった。
症例報告
  • 藤幡 士郎, 高嶋 伸宏, 堅田 武保, 篠田 憲幸
    2015 年35 巻4 号 p. 423-427
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は63歳,男性。右肺腺癌に対する化学療法中に下腹痛が出現し汎発性腹膜炎の診断で緊急手術を施行した。腹腔内には多数の腫瘤を認め,腫瘤による穿孔部を含め2ヵ所の腸切除を行った。病理組織診断より肺癌の腹膜小腸転移であると診断した。術前より抗癌化学療法に伴う血球減少を呈していたが第38病日に軽快退院した。肺癌の小腸転移の穿孔はまれであるが致死率が高く,患者に与える影響は深刻である。肺癌患者の腹膜炎において鑑別すべき原因の一つである。
  • 宮坂 大介, 浅野 賢道, 松永 明宏, 新関 浩人
    2015 年35 巻4 号 p. 429-434
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    閉鎖孔ヘルニアは,高齢の痩せた女性に多い比較的まれな疾患である。緊急手術となることが多く,そのアプローチ法やヘルニア修復法は定型化されていない。今回われわれは,腸閉塞症を伴う閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対し,腹腔鏡下メッシュ修復術を施行した1例を経験したので報告する。症例は96歳,女性。認知症で精神科病院入院中,1週間前より腹部膨満,右下腹部痛,嘔吐を認め当院に救急搬送された。腹部骨盤造影CT検査で右閉鎖孔ヘルニア嵌頓と診断し,緊急手術を施行した。腸閉塞症例であったが,腹腔鏡下経腹的アプローチに必要な視野は確保できた。右閉鎖孔に嵌頓した回腸を解除したのち,ヘルニア門の修復は,鼠径へルニアに対するTAPP法に準じて行った。右閉鎖孔に嵌入したヘルニア囊を抜去したのち,右閉鎖孔にメッシュシートを被覆した。経過良好で術後第12病日に退院となった。術後9ヵ月の現在に至るまでヘルニア再発を認めていない。
  • 和田 英雄, 富永 哲郎, 黨 和夫, 柴崎 信一, 岡 忠之
    2015 年35 巻4 号 p. 435-439
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は86歳の男性で嘔吐を主訴に近医を受診し,内視鏡検査で幽門狭窄を伴うBorrmann3型の胃癌と診断された。腹部CT検査で腹膜播種が疑われたため,根治手術は困難と判断され,内視鏡的消化管ステント留置術が施行された。留置後4日目に腹痛が出現し,腹部CT検査で消化管穿孔が疑われて当科紹介となった。緊急手術を行い,腹腔内に多量の膿性腹水と胃前庭部を中心とした巨大な腫瘍,腹膜播種,さらに十二指腸球部に穿孔部が認められた。ステント遠位端の物理的接触による医原性の十二指腸穿孔と診断し,ステント抜去,穿孔部の縫合閉鎖,胃空腸バイパス術を行った。内視鏡的消化管ステント留置術は切除不能な悪性消化管狭窄に対する姑息的治療法の一つで,消化管バイパス手術と比べて低侵襲でQOL改善効果も遜色ないが,まれに穿孔や出血など致命的な合併症をまねくため注意を要する。
  • 伊藤 慎吾, 高橋 玄, 小島 豊, 五藤 倫敏, 冨木 裕一, 坂本 一博
    2015 年35 巻4 号 p. 441-444
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は76歳の男性で,63歳時に左鼠径ヘルニアに対してメッシュプラグを使用した手術歴があった。左鼠径部の疼痛・腫脹を主訴に当院を受診した。CT検査で腹腔内より左鼠径部の皮下に続く膿瘍形成を認め,精査目的で入院となった。入院後に左鼠径部の皮膚は自壊し,排膿・便汁の漏出がみられた。注腸造影検査でS状結腸から皮下へ瘻孔と,S状結腸に多発する憩室を認めた。S状結腸憩室炎による結腸皮膚瘻を疑い,炎症所見の改善後に手術を施行した。手術所見では,メッシュプラグ先端がS状結腸へ癒着し膿瘍腔を形成していた。S状結腸切除・メッシュ除去・瘻孔切除を施行した。術後に創部感染を認めたが保存的に改善し退院となった。病理組織学的所見では瘻孔へ連続する憩室に炎症性変化を認めなかったことから,メッシュプラグによる腸管壁への物理的刺激が憩室穿孔を誘発した結果,皮膚瘻を形成した可能性が示唆された。
  • 熊田 宜真, 矢口 義久, 小川 越史, 堀川 昌宏, 稲葉 毅, 福島 亮治
    2015 年35 巻4 号 p. 445-448
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は80歳,女性。右鼠径ヘルニア嵌頓の診断で救急搬送され,緊急手術(腹腔鏡補助下ヘルニア根治術)を施行した。ヘルニア内容は小腸および大網であり,壊死の疑われた小腸と大網の部分切除を行った。術後は採血上,炎症所見が持続し,第7病日の腹部CTでDouglas窩膿瘍が疑われ,抗菌薬投与を継続した。しかし,第13病日に突然の腹痛をきたし,Douglas窩膿瘍増悪や縫合不全による汎発性腹膜炎の診断で緊急手術となった。開腹すると腹部全体に汚染腹水を認めた。骨盤内の検索により子宮留膿腫穿孔による汎発性腹膜炎であることが判明した。患者は子宮脱治療のリングペッサリーが長年装着されたままであり,それが子宮留膿腫の原因と考えられた。腹腔ドレナージ及び単純子宮全摘術を施行した。子宮脱予防や避妊のためのリングペッサリー長期留置症例は,子宮留膿腫やその穿孔の可能性に留意する必要があると考えられた。
  • 那須 亨, 山本 基, 出口 真彰
    2015 年35 巻4 号 p. 449-452
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は82歳の男性で,2型糖尿病の既往がある。約1週間の37℃程度の微熱と食欲低下,繰り返す嘔吐を主訴に来院した。血液検査で炎症反応と血糖値の上昇を認めた。腹部CTで小腸ガス貯留を認め,腸閉塞と診断され,緊急入院となった。第2病日,下腹部痛の増強と腹部CTで骨盤内遊離ガスを認め,消化管穿孔を疑い試験開腹術を実施した。術中所見では消化管穿孔を認めず,膀胱壁の握雪感と浮腫状変化を認めた。膀胱鏡検査で粘膜下に気泡の貯留を認め気腫性膀胱炎と診断した。尿道カテーテル挿入,抗生剤投与,絶食,血糖コントロールを行い,炎症反応は改善し,膀胱壁のガス像も消失し退院した。消化管穿孔との鑑別に苦慮し,試験開腹術を施行した気腫性膀胱炎の1例を経験したので報告する。さらに,その後,11ヵ月間に気腫性膀胱炎を6例経験したのであわせて報告する。
  • 淺井 聖子, 岸 真也, 遠藤 泰, 諸角 強英
    2015 年35 巻4 号 p. 453-456
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は93歳,女性。誤嚥による窒息に対しバイスタンダーによる約5分間の心肺蘇生を含めた病院前救急処置を経て当院に搬入となった。気管挿管後のCT検査で多量の腹腔内遊離ガス像と小網から肝門部にかけての泡沫状ガス像を認め上部消化管穿孔と診断し手術を行った。開腹で無臭のガスが噴出したが腹水はなく,胃体上部小弯側に約4cmの漿膜筋層の縦走裂傷を認め,心肺蘇生に伴う胃破裂と診断し破裂部の単純縫合閉鎖と減圧胃瘻造設術を行った。術後の上部消化管内視鏡検査で複数の粘膜裂傷部を確認,経口摂取と経管栄養を併用し軽快退院した。心肺蘇生による胃破裂の合併は0.1%とまれだが,不適切な換気や胸骨圧迫などが発症に関与する。予後は原疾患に因るものの手術にて軽快した報告が多い。心肺蘇生後に画像上多量の腹腔内遊離ガス像を認める症例では迅速に本疾患を診断し,蘇生後であることに躊躇なく治療することが重要である。
  • 中原 健太, 日高 英二, 高柳 大輔, 前田 知世, 竹原 雄介, 石田 文生, 工藤 進英
    2015 年35 巻4 号 p. 457-461
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は生来健康な43歳,女性。2ヵ月前に出産歴あり。9日前より腹痛,嘔吐を自覚し,当院を受診した。CT検査にて門脈と下大静脈の間を通り網囊内に入り込む小腸塊を認め,Winslow孔ヘルニアと診断した。来院後数時間で全身状態が悪化してきたため緊急開腹術を施行した。終末回腸から約90cmの回腸がWinslow孔に陥入しており,40cmの回腸部分切除術を施行した。本疾患の発症原因としてはWinslow孔の開大,上行結腸の後腹膜への固定の欠如,小腸間膜の過長などが報告されているが,不明な点も多い。本症例では小腸間膜が引き伸ばされた状態で比較的肛門側の回腸が頭側まで持ち上がりWinslow孔に陥入していたことから,通常下腹部に位置する回腸が増大した子宮により頭側に牽引されたことが発症の一因となったとも推察される。
  • 野々山 敬介, 中村 謙一, 渡邊 貴洋, 安田 顕, 山本 稔, 北上 英彦
    2015 年35 巻4 号 p. 463-467
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は69歳の女性で,持続する腹痛を主訴に当院を受診した。腹部造影CT所見でTreitz靭帯左側,横行結腸背側に小腸が嵌入していたため,横行結腸間膜裂孔ヘルニアによる絞扼性イレウスの診断で同日緊急手術を施行した。腹腔鏡下に観察すると,横行結腸間膜裂孔をヘルニア門とする内ヘルニアを認めた。嵌頓していた空腸は牽引により整復可能で,腸管壊死は認めなかった。ヘルニア門は吸収糸で縫合閉鎖した。術後経過は良好で,術後3日目に退院した。横行結腸間膜裂孔ヘルニアはまれな疾患であるが,今回,イレウスで発症した本疾患を術前に診断し,腹腔鏡下に修復しえた症例を経験したので報告する。
  • 岡田 一郎, 宮本 英雄, 有吉 佑, 秋田 倫幸, 斉藤 拓康, 五明 良仁, 池野 龍雄, 坂口 博美
    2015 年35 巻4 号 p. 469-472
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は11歳,男児。自転車走行中に転倒しハンドル左端で左上腹部を強打した。帰宅後,嘔吐したため,当院受診した。CTでわずかな腹腔内遊離ガスを認めたが腹部所見乏しいことから経過観察目的で入院となった。翌日,体温38.7℃と上昇し腹部全体に筋性防御および反兆痛を認めたことから緊急手術を施行した。腹腔鏡下にて開始。腹腔内は左上腹部中心に白苔を認め,空腸は拡張していた。穿孔部位が腹腔内では確認できず,臍創部を約3.5cmに延長し体外に小腸を牽引し検索するとTreitz靭帯から約30~40cmの空腸に約1.5cmの穿孔部位を認めた。同部をAlbert-Lembert法で単純閉鎖して手術を終了した。術後経過は良好で術後11目に退院となった。
  • 渡辺 俊之, 石丸 和寛, 寺井 恵美, 佐々木 愼
    2015 年35 巻4 号 p. 473-476
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は62歳,女性。3~4年前に検診で高血糖を指摘されたが放置していた。5日前からの上腹部痛と嘔気,食思不振のため,当院を受診した。血液検査では高度の炎症反応と,糖尿病性ケトアシドーシスが認められた。腹部CTでは,肝下面に少量の遊離ガスを認め,膵頭部と十二指腸下行部との間に空気を含む低吸収値域が認められた。十二指腸穿孔を強く疑ったが,上部消化管内視鏡検査では明らかな異常所見は認められなかった。急性膵炎を示唆する所見は認めず,未治療の糖尿病に伴った特発性のガス産生性膵周囲膿瘍と診断した。インスリン持続静注とともに抗菌薬の投与を開始したが,4日目の腹部CTで膵頭部周囲の膿瘍の拡大と,膵尾部頭側にも新たな膿瘍が認められたため,緊急で開腹ドレナージ術を施行した。術後は特に問題なく経過し退院した。検索しえた範囲で,糖尿病に伴った特発性の膵周囲膿瘍の報告例はなかった。
  • 滝沢 一泰, 皆川 昌広, 廣瀬 雄己, 堅田 朋大, 須藤 翔, 田島 陽介, 中野 雅人, 小林 隆, 若井 俊文
    2015 年35 巻4 号 p. 477-482
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は29歳,男性。車同士の交通外傷で受傷し当院へ救急搬送された。下腹部にシートベルト痕を認め,全身CTで下顎骨,右鎖骨,左第10肋骨,右腓骨の多発骨折および腹腔内出血を認めた。消化管穿孔は明らかではなかったが,確定診断のため腹腔鏡手術の適応とした。S状結腸腸間膜損傷IIa(S)およびS状結腸損傷cIa(S)の診断でS状結腸切除術を施行した。しかし,術後腸閉塞となったため初回手術後8日目に腹部CTを施行した。腹部正中臍下部で小腸が皮下に脱出しており外傷性腹壁ヘルニア嵌頓と診断した。再手術とし開腹すると,ポートサイトではなく弓状線尾側の下腹部で腹直筋鞘が断裂していた。小腸部分切除を施行し,腹直筋鞘を直接縫合した。今後,腹部鈍的外傷において,診断を兼ねた腹腔鏡手術例は増えてくると思われる。外傷性腹壁ヘルニアは,まれな病態ではあるが,腹腔鏡手術にて見落としがちな腹壁の損傷には注意すべきである。
  • 福井 貴巳, 徳山 泰治, 日下部 光彦
    2015 年35 巻4 号 p. 483-486
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は53歳,女性。約3年前から臍ヘルニアと診断され時々疼痛を自覚していたが経過観察していた。午前2時頃,臍部の膨隆と激痛を認め当院救急外来を受診し,臍ヘルニア嵌頓の診断で,緊急手術目的にて当院外科へ緊急入院となった。入院準備のため救急外来で膀胱留置カテーテルを挿入したところ臍部の膨隆と激痛が消失した。腹部CT検査を再度施行したところ,一部腸管が脱出しているのみであった。症状は完全に消失していたが,再び嵌頓が起こる可能性を考慮し,同日,準緊急手術を施行した。ヘルニア門の大きさは約3.0cmで腸管の壊死は認められなかったので,腸切除は施行せず単縫合によるヘルニア門閉鎖のみを施行した。術後経過は良好で術後14日目に退院した。その後,当科外来に通院しているが,現在に至るまで再発は認めていない。
  • 中村 学, 石坂 克彦
    2015 年35 巻4 号 p. 487-491
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    超高齢者2名の閉塞性左側横行結腸癌に対して,局所麻酔下大腸瘻造設術による減圧を行い,二期目手術を行うことができた。症例1は92歳女性,経肛門的イレウス管挿入が不成功となったため,開放性盲腸瘻を造設した。二期目手術では腹膜播種のため,盲腸瘻閉鎖術とバイパス術を行った。症例2は94歳女性で,全身状態を考慮して下部消化管内視鏡検査は行わなかった。チューブ横行結腸瘻を造設し,二期目手術では結腸部分切除術と吻合術を行った。2例とも水様便が貯留していたため,術中に減圧できた。減圧術中の嘔吐や誤嚥,術後のせん妄や誤嚥性肺炎などはみられず,遅延なく全身麻酔下で安全に二期目手術を行えた。二期目手術後,2例は食事摂取可能となり自宅介護となった。内科的減圧術不成功例やその処置に伴うリスクが高い超高齢者に対して,局所麻酔下大腸瘻造設術は,減圧手段の一つとして検討されるべき戦略と思われた。
  • 末廣 眞一
    2015 年35 巻4 号 p. 493-496
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    過去10年間に当院で経験した魚骨による消化管穿孔による腹膜炎症例4例について報告する。全例が男性で年齢は64歳から91歳であった。穿孔部は回腸が3例,S状結腸が1例で,全例に腹膜炎症状を認め,緊急開腹手術を行った。術前には腹膜炎の原因を特定できなかったが,全例で単純または造影のCT検査を行っており,魚骨を疑う線状の高吸収域像を確認しえた。回腸穿孔例では1例で回腸縫合のみを行い,2例で穿孔部を含めた回腸切除を行った。S状結腸穿孔例ではS状結腸切除と単孔式人工肛門造設術(ハルトマン手術)を行った。術後経過は回腸穿孔2例では比較的良好であったが,S状結腸穿孔例は敗血症ショックにより術後2日目に死亡し,回腸穿孔1例は誤嚥性肺炎で術後3ヵ月目に死亡した。腹膜炎症例のうち術前のマルチスライスCT検査で線状の高吸収域像を認めた時には,魚骨による消化管穿孔を念頭に入れて,治療にあたるべきである。
  • 小沢 慶彰, 村上 雅彦, 渡辺 誠, 五藤 哲, 山崎 公靖, 藤森 聡, 大塚 耕司, 吉武 理, 青木 武士, 加藤 貴史
    2015 年35 巻4 号 p. 497-501
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    要旨:腹腔鏡アプローチが診断・治療に有用であった小腸異物穿孔の3例を経験した。症例①:65歳,女性。主訴は右下腹部痛。腹部CTで肝周囲に多発free airを認めた。腹腔鏡下に緊急手術。回腸末端から40cm口側のMeckel憩室の魚骨穿通を認めた。右下腹部手術痕を利用し小開腹,病変部を体腔外に誘導し小腸部分切除を施行。症例②:82歳,男性。主訴は海老のかき揚げを摂食後の腹痛。腹部CTでfree airは認めず,小腸異物を疑う高吸収域と先端の腸管外への脱出を認めた。腹腔鏡下に緊急手術。上腹部の小腸腸間膜側に穿通部と周囲小腸の浮腫を認めた。ポート創延長し,体腔外で異物除去,穿孔部修復。症例③:93歳,男性。主訴は右下腹部痛。腹部CTでfree airは認めず,遠位回腸に3cmの高吸収域と周囲腸間膜の脂肪濃度上昇を認めた。腹腔鏡下に緊急手術。回腸末端より20cm口側に穿通部(魚骨,約3cm)を確認し,体腔外にて異物除去・穿孔部修復。3例とも腹腔鏡アプローチにより,早期に確定診断がなされ,症例に応じた低侵襲性治療が可能であった。
  • 細井 愛, 遠藤 和彦, 臼井 賢司
    2015 年35 巻4 号 p. 503-507
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は83歳女性,全身倦怠感を主訴に受診した。発熱があり,血液検査で炎症反応が高値であった。腹部超音波,CT検査で肝膿瘍を認め,胃から針状の異物が膿瘍内に穿通していた。問診で入院9日前に鱈のあら煮を摂取していた。上部消化管内視鏡検査では幽門前庭部小弯に粘膜下腫瘍様の隆起を認めた。以上から魚骨による肝膿瘍の診断で経皮的膿瘍ドレナージの後,開腹手術を行った。小網から肝外側区域に4.5cmの魚骨を認めたためこれを除去し洗浄ドレナージを行った。経過は良好であった。魚骨による肝膿瘍に関する過去の報告では,最終的に腹腔鏡または開腹による魚骨除去を必要としたものが多かった。予後は一般に良好であるが診断がつかず急激な経過をとることもある。魚骨誤飲の既往が不明の場合にも,肝膿瘍の原因に魚骨誤飲の可能性を念頭に置き,積極的な腹部超音波やCT検査による画像診断が重要である。
  • 西原 佑一, 尾本 健一郎, 磯部 陽
    2015 年35 巻4 号 p. 509-513
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は72歳男性,軽度の腹痛と全身倦怠感を主訴に受診した。来院時のvital signは体温37.4℃,収縮期血圧102mmHg,脈拍72回/分であった。血液検査では白血球数8,600/μL,CRP 5.9mg/dLと軽度の炎症反応上昇を認めた。腹部CTで糞石を伴う非穿孔性急性虫垂炎と診断し,緊急手術を施行した。術前プロカルシトニン(以下,PCT)は53.4ng/mLであった。麻酔導入時より敗血症性ショックを呈し,術後にdisseminated intravascular coagulation(播種性血管内凝固症候群:以下,DIC)を併発した。集学的治療を行い,術後15日目に退院した。非穿孔性急性虫垂炎から敗血症性DICを呈する症例は極めてまれである。PCTが白血球数やCRPよりも急性虫垂炎の重症度を正確に反映する可能性が示唆され,文献的考察を加え報告する。
  • 梶岡 裕紀, 林 同輔
    2015 年35 巻4 号 p. 515-517
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は3歳,女児。受診前日より発熱および腹痛が続き,当院を紹介され受診した。診察にて左中下腹部に膨満,および腹部全体に腹膜刺激症状を認めた。血液検査では炎症反応の上昇を認め,造影CT検査,腹部US検査では左下腹部を中心に巨大な囊胞性病変を認めたが,虫垂は同定できなかった。腹部症状が強いため,同日緊急手術を行った。開腹後腹腔内の観察にて虫垂は正常であったが,大網の基部で720°捻転した囊胞性病変を認めた。これが原因病変と考え,完全切除を行った。術後経過は良好で術後7日目に退院した。病理組織学的検査で囊腫性リンパ管腫と診断された。小児における腹腔内囊胞性病変を認める急性腹症の場合には茎捻転の可能性を念頭に置く必要があると考えられた。
  • 島田 翔士, 石田 文生, 木田 裕之, 日高 英二, 藤澤 英文, 松成 一矢, 工藤 進英
    2015 年35 巻4 号 p. 519-523
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2015/09/08
    ジャーナル フリー
    症例は53歳,男性,タール便を主訴に受診した。上部消化管内視鏡検査でVater乳頭口側に潰瘍を認めた。腹部造影CT検査では膵頭部に動脈早期相で網状血管増生を認め,早期に門脈~上腸間膜静脈が強く描出された。以上より膵動静脈奇形と診断し,液体塞栓物質であるn-butyl-2-cyanoacrylate(以下,NBCA):リピオドール=1:3の混合液を用いTAEを施行した。TAE後膵動静脈奇形は退縮し,術後3年4ヵ月が経過し,再発を認めていない。膵動静脈奇形は比較的まれな疾患ではあるが急性膵炎,消化管出血をきたすことがあり臨床上重要である。今回われわれは,十二指腸潰瘍を伴う膵動静脈奇形に対してNBCAを用い経カテーテル的動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization:TAE)を施行し有効であった1例を経験したので報告する。
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