日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
ISSN-L : 1340-2242
特集:絞扼性腸閉塞の診断と治療
絞扼性イレウスに対するMDCTを用いた腸管虚血評価
大平 学首藤 潔彦河野 世章当間 雄之郡司 久青柳 智義成島 一夫太田 拓実花岡 俊晴石井 清香磯崎 哲朗藏田 能裕宮内 英聡羽成 直行松原 久裕岡住 慎一
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2015 年 35 巻 4 号 p. 397-402

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抄録
絞扼性イレウス診断での造影CT動脈相の有用性を示し,そこから作成した再構成画像の診断能を検証した。当科の腸閉塞手術施行例を,病理または術中所見で虚血を認めた群(I群)と,非虚血群(N群)に分けて各CT撮像相での腸管壁,腸内容液のCT値を比較検討。I群内の虚血腸管壁と非虚血腸管壁のCT値の差も比較検討。その結果,動脈相と門脈相でI群の虚血腸管壁が有意に低値で,腸内容液はI群で有意に高値であった。I群内での虚血と非虚血腸管壁のCT値の差は動脈相で最大であった。上記結果を元に虚血腸管壁,内容液を強調する再構成画像(ileus mode)を作成。外科医3人の読影で感度,陰性的中率は3人中2人で100%であった。結語:絞扼性イレウスの診断において造影CTの動脈相画像を元に作成した再構成画像であるileus modeは虚血部位の視認性に優れ,腸管虚血診断に有用である可能性が示唆された。
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© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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