抄録
(目的)絞扼性イレウスに対する造影超音波検査による診断能について検討した。(対象および方法)2009年12月から2014年3月までの絞扼性イレウス8例,瘢痕ヘルニア3例,閉鎖孔ヘルニア2例,大腿ヘルニア4例,鼠径ヘルニア3例,単純イレウス2例に対し21例に体外式US,1例に術中USで手術適応を評価した。第二世代超音波造影剤ペルフルブタンマイクロバブルを使用し腸壁の造影効果により虚血の有無を判定した。(結果)CEUSで壁造影効果欠損11例を開腹の適応とし全例が腸切除の適応であった。壁造影効果陽性の9例は術中所見で腸管温存可能と判断した。術中施行例は造影剤粒子ドレナージ不良の所見があり非可逆性の静脈絞扼期と考えられ腸切除を施行した。(結論)CEUSは迅速また腎機能に左右されず適応可能であり絞扼性イレウスのなかでも動脈絞扼期以降の病期での腸管壁の虚血診断に対し有用であった。