日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
脊椎破裂骨折術後,長期間無症状で経過していた横隔膜ヘルニアの1例
寺崎 康展, 大島 隆宏, 奥田 耕司, 上坂 貴洋, 谷 道夫
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2018 年 38 巻 4 号 p. 701-705

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抄録

症例は66歳男性。39ヵ月前に腰椎破裂骨折で後方固定術を施行するも骨癒合得られず29ヵ月前に左開胸開腹でTh12-L2前方固定術を施行。24ヵ月前に撮影した胸部単純X線写真により横隔膜ヘルニアが指摘されたが,無症状なため経過観察されていた。今回,嘔気,心窩部痛,下血あり当院受診。CTで左胸腔内へ胃,結腸,脾臓の嵌頓所見,および結腸壁の造影不良を認めたため,左横隔膜ヘルニア嵌頓および結腸壊死疑いで緊急手術を施行した。上腹部正中切開で開始。手術所見では,胃と結腸漿膜面の色調は問題なく,切除は行わなかった。約5cmのヘルニア門は2-0非吸収糸で縫合閉鎖を行った。医原性横隔膜ヘルニアは無症状で経過することもあるが,本症例のように遅発性に症状が出現することもある。したがって,診断した際には無症状であっても手術療法を考慮すべきと思われた。

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© 2018, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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