日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
急性骨髄性白血病の骨髄抑制期に発症した急性虫垂炎に対して待機的に腹腔鏡手術を施行した1例
川野 雄一郎, 野口 琢矢
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2018 年 38 巻 4 号 p. 707-710

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抄録

症例は36歳,女性。前医で白血球減少を指摘され当院血液内科受診。精査の結果,急性骨髄性白血病と診断され化学療法開始された。治療開始後14日目より右下腹部痛を認め急性虫垂炎が疑われた。血液検査所見でWBC:360/μL(Neut:0%,Lymph:100%),RBC:246万/μL,Plt:2.1万/μLと高度の汎血球減少を認めた。腹部CTで虫垂は短径15mm大に腫大し中央付近に10mm大の糞石を認めた。急性虫垂炎と診断したが,高度の骨髄抑制状態であったため保存的治療を行い,G-CSF投与で骨髄機能の回復を待って手術を行う方針とし,14日後に腹腔鏡下虫垂切除術を施行した。白血病患者の虫垂炎では今後も化学療法が必要であることから手術をすべきであるという意見が多い。本症例では保存的治療で骨髄機能の回復を待って手術を施行することで術後合併症なく良好な経過が得られた。

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© 2018, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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