日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
Meckel憩室内翻を先進部とする腸重積症に対してZigZag切開を用いた単孔式腹腔鏡手術を施行した1例
島岡 秀樹岡本 辰哉進 勇輝山名 一平坂本 快郎乗富 智明中島 明彦
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2019 年 39 巻 3 号 p. 605-608

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抄録

成人腸重積症は小児と比較しまれであるが,そのほとんどは先進部に器質的疾患を伴い手術が必要となる場合が多い。今回われわれはMeckel憩室内翻を先進部とする腸重積症に対して,ZigZag切開を用いた単孔式腹腔鏡手術を施行した1例を経験したため報告する。症例は31歳,男性。腹痛を主訴に受診。精査で小腸重積症と診断し同日内視鏡的整復術を行い,待機的に手術を行った。臍部にZigZag切開を行い,鏡視下で重積腸管を同定し体外に導出した。Hutchinson手技により整復を行い,先進部に腫瘤を認め小腸部分切除を行った。病理学的検査所見から先進部はMeckel憩室と診断された。Meckel憩室内翻に対する鏡視下手術の報告は近年増加している。ZigZag切開による単孔式腹腔鏡手術は操作性,整容性の点から優れた術式と考えられた。

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© 2019, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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