2019 年 39 巻 5 号 p. 821-828
【背景と目的】腹部緊急手術後敗血症性DICに対するrhTMの有用性と安全性を検討した。【対象と方法】2009~2014年の腹部緊急手術後敗血症性DIC症例147例を対象とした。rhTM使用群(T群)と不使用群(C群)で傾向スコア解析を用いて比較検討した。【結果】症例数はT群/C群=83/64で傾向スコアマッチングでT群/C群おのおの47例を抽出した。急性期DIC score(day0→day7)はT群において有意に改善したが28日生存率は両群間で有意差を認めなかった。有害事象に有意差はなかった。術前SOFA score,APACHEⅡscoreで4群に分けるとSOFA≧6,APACHEⅡ≧20でT群が有意に28日生存率を改善させた。【まとめ】腹部緊急手術後敗血症性DICでrhTM投与によりDIC scoreを有意に改善した。最重症例でのみ28日生存率を有意に改善した。