2019 年 39 巻 6 号 p. 1105-1108
症例は44歳の男性で,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の治療で当院リウマチ内科に入院中に突然の下血と急激な貧血を認めた。造影CT検査で小腸の多発血管性病変を認め,腹部血管造影検査を行ったが多発した動脈瘤を認めるのみで出血源は同定できず,動脈瘤に1ヵ所コイル塞栓術を行ったが,持続の輸血が必要な状態であり,手術目的で当科紹介となった。血管造影検査を再度施行し,出血源を同定した。マーキング目的で出血源にコイルを留置し,手術を施行した。術中,透視で留置したマイクロコイルを確認し,小腸部分切除を行った。本来,漿膜側から出血源が同定できない場合には大量腸切除を要することがある。本症例では血管造影検査で出血源を同定,コイルによるマーキングを行い,小腸の切除範囲を最小限にとどめることができた。