日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
横行結腸が嵌頓した非還納性巨大右鼠径ヘルニアの1例
山崎 祐樹浦出 雅昭
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2019 年 39 巻 6 号 p. 1109-1112

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抄録

症例は43歳男性。陰囊から右下腹部にかけての痛みが出現し,症状が増悪するため救急外来を受診した。右鼠径部から陰囊にかけて小児頭大の腫瘤を認めた。CT検査で大網および横行結腸が脱出する鼠径ヘルニアと診断した。用手的に還納できず,緊急手術を行った。腹腔鏡下で還納を試みるも不能だった。開腹手術に移行しても還納することができず,右鼠径部切開を追加しヘルニア門を開大することで還納が可能となった。嵌頓していた横行結腸には虚血性変化はみられなかったが,大網の一部に虚血性変化を認めたため,大網を切離した。メッシュを用いてヘルニアの修復を行った。今回われわれは非常にまれな横行結腸が嵌頓した巨大右鼠径ヘルニアに対し,腹腔鏡手術が困難であった症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。

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© 2019, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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