日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
待機的単孔式腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行した再発性S状結腸軸捻転症の2例
宮田 隆司松井 大輔二上 文夫
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2019 年 39 巻 7 号 p. 1235-1238

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抄録

症例1は74歳,男性。腹痛を主訴に救急受診し,画像検査でS状結腸軸捻転症と診断し緊急大腸内視鏡下に捻転を解除した。6ヵ月,11ヵ月後にも再発を認め,内視鏡下に整復した。その後,単孔式腹腔鏡補助下に約30cmのS状結腸切除を行った。第9病日に軽快退院した。症例2は86歳,女性。腹痛を主訴に救急受診し,画像検査でS状結腸軸捻転症と診断し緊急大腸内視鏡下に捻転を解除した。3ヵ月後にも再発を認め,内視鏡下に整復した。その後,単孔式腹腔鏡補助下に約35cmのS状結腸切除を行った。第13病日に軽快退院した。本症に対する単孔式手術は低侵襲かつ安全に施行可能であり,治療選択肢の1つになりうると考えられた。

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© 2019, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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