2020 年 40 巻 6 号 p. 739-742
症例は70歳男性。原発性肺癌に対し肺上葉部分切除術を施行,病理診断は肺小細胞癌であった。肺小細胞癌術後2年後,脳転移再発したためガンマナイフ治療を施行,治療後は経過観察となっていた。肺癌術後3年4ヵ月後,腹痛および嘔吐が出現,精査加療のため当科緊急入院となった。入院後の精査で転移性小腸腫瘍による腸閉塞の診断,腹腔鏡補助下小腸部分切除術を施行した。病理診断は,肺小細胞癌小腸転移であった。退院後,脊椎・脳転移再発し放射線治療を行ったが,小腸転移術後5ヵ月で死亡した。肺小細胞癌小腸転移の切除症例はまれであり,若干の文献的考察を加えて報告する。