2021 年 41 巻 1 号 p. 23-28
2012年から2019年までに当科で左側大腸穿孔による腹膜炎に対して緊急手術を施行した症例の予後因子について検討した。症例は59例,年齢(中央値)78歳,在院死亡は10例(16.9%)であった。術前ショック,術前白血球減少,術前base excess(以下,BE),術前SOFAスコアが有意な予後不良因子であった。PMX-DHPは,重症例で有意に施行されていたため,これらの予後不良因子に加えHinchey stage Ⅳ群をサブグループ解析し,PMX-DHPが予後に寄与するかを検討した。術前ショック群,術前白血球減少群,術前BE低値群,術前SOFAスコア高値群,Hinchey stage Ⅳ群においてPMX-DHP施行による予後の改善を証明することはできなかった。