日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
再発を繰り返した特発性気腹症の1例
安藤 英也
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2021 年 41 巻 3 号 p. 137-140

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抄録

今回,再発を繰り返した特発性気腹症の1例を経験したので,文献的考察を含め報告する。症例は79歳の男性。便秘と腹部膨満感を主訴に当院を受診し,胸部X線検査で横隔膜下に遊離ガス像を認めた。腹膜刺激症状は認めなかった。炎症反応の軽度の上昇を認めた。消化管穿孔を疑い,近隣病院外科に紹介した。腹部CT検査で腹腔内遊離ガス像と大腸憩室を認めた。憩室の穿孔が疑われたため,入院のうえ絶食で保存的治療が開始された。上部消化管造影検査では,空腸上部に2ヵ所憩室を認めたが,穿孔は認めなかった。注腸造影検査では,S状結腸を中心に多数の憩室を認めたが,穿孔は認めなかった。食事を再開したが,症状が悪化することなく,全身状態良好で入院後6日目に退院された。退院後約2ヵ月後に同様な症状が出現し,胸部X線検査で横隔膜下の遊離ガスを再度認めたが,入院加療を行わず症状は軽快した。

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© 2021, Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine
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