日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
腸管切除を要した傍ストーマヘルニア嵌頓に対してストーマを別部位に再造設した2例
大屋 勇人, 金岡 祐次, 前田 敦行, 高山 祐一, 高橋 崇真, 桐山 宗泰, 清板 和昭
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2021 年 41 巻 5 号 p. 325-329

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抄録

傍ストーマヘルニアはストーマ造設後合併症として頻度は高いが,ヘルニア門が大きく,嵌頓による緊急手術はまれである。傍ストーマヘルニア嵌頓で腸管切除を要し,別部位にストーマを再造設した2例を経験したので報告する。症例1は80歳男性で,直腸癌に対するAPR術後8年で緊急手術となった。嵌頓部空腸を切除し,ストーマは左上腹部に再造設した。術後4年間再発なし。症例2は82歳女性で,閉塞性直腸癌に対するHartmann術後8ヵ月で緊急手術となった。嵌頓部小腸を切除し,ストーマは左上腹部に再造設した。再発はなかったが,術後10ヵ月で他病死した。腸管切除を要する傍ストーマヘルニア嵌頓手術は,海外の報告では単純閉鎖よりも再造設の再発率が低いという報告が散見されるが,本邦では単純閉鎖の報告例が多い。2症例のように別部位へのストーマ再造設は安全に施行でき,傍ストーマヘルニア嵌頓に対する術式の選択肢となりうると考える。

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© 2021, Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine
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