日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
HALSを用いて摘出した腸管異物の1例
梅谷 有希磯辺 太郎中川 将視古賀 史記加来 秀彰赤木 由人
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キーワード: 腸管異物, 腹腔鏡, 自慰行為
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2021 年 41 巻 7 号 p. 599-602

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抄録

腸管異物は自慰行為などにより経肛門的に挿入されたことで生じ,異物は下部直腸より口側まで挿入されることは少ない。今回われわれは,経肛門的に挿入された異物がS状結腸に停留し,腹腔鏡補助下に腸管切開し異物を摘出した症例を経験した。症例は67歳男性。自慰行為でボールなどの異物を肛門に挿入していた。2日前に挿入した異物が排泄できず,腹痛が持続することから当院救急外来を受診した。精査で,異物はS状結腸に存在していたため,全身麻酔下での下部消化管内視鏡検査による摘出,完全鏡視下での摘出を試みたが,可動性不良で粉砕困難であり,最終的にHALSで腸管切開による異物摘出を行った。本邦報告例を踏まえて,腹膜炎・消化管穿孔のない腸管異物に対しての治療アルゴリズムを作成したため報告する。

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© 2021, Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine
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