日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
虫垂切除術後右下腹部の腹壁瘢痕ヘルニアから胃と十二指腸が脱出した1例
榎本 義久島﨑 猛
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キーワード: 腹壁瘢痕ヘルニア
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2024 年 44 巻 7 号 p. 875-878

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抄録

症例は83歳,女性。右下腹部の膨隆,腹痛,嘔気を主訴に受診した。右下腹部には,幼少期に虫垂炎に対して開腹手術を行った手術痕があり,小児頭大に膨隆していた。用手還納は困難であった。腹部造影CT検査では,右下腹部の腹壁瘢痕ヘルニアから胃と十二指腸が脱出しており,手術の方針とした。メッシュは使用せず,開腹でのヘルニア修復術を行った。術後経過は良好で術後4日目に退院した。腹壁瘢痕ヘルニアは,開腹手術の合併症の1つであるが,胃が脱出した症例の報告は少なく,十二指腸が脱出した症例の報告は検索し得た範囲では認めなかった。今回,虫垂切除術後右下腹部の腹壁瘢痕ヘルニアから胃と十二指腸が脱出した1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

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