日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
鍼灸施術中の折損により後腹膜に遺残した鍼灸針を腹腔鏡下経腹腔的に摘除した1例
木村 暁史河越 環古賀 麻希子井本 良敬村山 道典
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キーワード: 鏡視下手術, 鍼灸針, 伏針, 異物
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2024 年 44 巻 7 号 p. 879-882

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抄録

症例は80歳,女性。腰痛のため定期的に鍼灸院で治療を受けていた。鍼灸針が折損により体内に残置されたため,摘除目的で救急外来へ搬送された。局所麻酔下に鍼の抜去を試みたが経皮的に同定できず,当科コンサルトとなった。CTを施行したところ,鍼の先端が左傍結腸溝近傍にあることが判明し,ただちに全身麻酔下に摘出することとなった。腹腔からのアプローチが容易と判断し,鏡視下手術の方針とした。腹腔鏡下に腹膜を介して伏針が透見されたため,経腹腔的に摘出した。体内に遺残した針やその他の異物は他臓器への迷入・腐食や感染の危険性があるため,可及的早期に摘除すべきと考える。鏡視下手術は低侵襲であるうえ,拡大視効果により腹腔内精査が容易である。本症例のように腹膜近傍の後腹膜に達する針状の異物に対して,腹腔鏡下経腹腔的な除去を検討する価値がある。

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