日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
Edwardsiella tardaKlebsiella pneumoniae の混合感染により重症敗血症を呈した急性胆囊炎の1例
出口 善純佐藤 孝幸中川 隆雄
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2025 年 45 巻 1 号 p. 13-17

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抄録

症例は60歳,女性。下痢嘔吐症状で内科外来加療中に横紋筋融解症と多臓器障害疑いで当科紹介となった。重症急性胆囊炎による敗血症,多臓器障害,播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation:以下,DIC)と診断し経皮経肝胆囊ドレナージを施行し,胆汁培養からEdwardsiella tardaKlebsiella pneumoniaeが検出された。血液浄化法(持続的血液濾過透析およびエンドトキシン吸着)を行い,経過中にS状結腸出血に対しハルトマン手術,深部静脈血栓症に対し直接経口抗凝固薬内服による抗凝固療法を要した。第59病日に開腹胆囊摘出術および人工肛門閉鎖術後の経過は良好で第84病日に独歩退院した。今回の起因菌はいずれも腹腔内感染症から敗血症に至ると多臓器障害やDIC,静脈塞栓症などを合併し致死率が高いとされている。S状結腸出血,静脈血栓症を合併した本症例の病態と完全社会復帰にむけた治療戦略について文献的考察をふまえ報告する。

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