2025 年 45 巻 3 号 p. 380-385
【はじめに】セフトリアキソン(CTRX)の副作用である胆囊内カルシウム沈殿物(偽胆石)について,CTRX長期投与下の高齢者におけるリスク因子を検討した。【対象と方法】2017年1月から2022年4月までに当院でCTRXを7日以上投与した65歳以上の症例を対象に,リスク因子を後方視的に解析した。【結果】単変量解析で総投与量,12時間ごとの投与,抗コリン薬内服や尿素窒素(blood urea nitrogen:以下,BUN)の高値が有意差を認めた。多変量解析で抗コリン薬内服とBUNの高値(≧25.25mg/dL)がリスク因子として示された。【結論】高齢者におけるCTRX長期投与時には抗コリン薬内服と高BUN値が偽胆石形成のリスク因子である可能性が示された。