症例は79歳,男性。新型コロナ肺炎で当院内科へ緊急入院したが第19病日に腹痛を認めたため腹部CT検査を施行し,free airとascitesを認め消化管穿孔と診断されたため,同日,緊急手術を施行した。開腹すると,十二指腸下行脚外側に5cm大の穿孔を認めたため単純縫合閉鎖術,大網被覆術を施行した。術後穿孔部からleakageが認められたがドレナージ術で改善したため食事を開始したところ嘔吐を認めた。上部消化管内視鏡検査を施行し穿孔の原因は潰瘍と診断されたが下行脚に潰瘍瘢痕狭窄が認められたため再手術(胃空腸吻合術)を施行した。術後は栄養療法やリハビリ療法などを要したが初回手術後126日目(再手術後50日目)に退院した。合併症に加え全身状態も不良であったが,集学的治療で治癒を得ることができた。