日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
腹腔内出血で発症した出血性胆囊炎に対しDamage Control Surgeryを施行した1例
前畑 昂洋菅原 元山口 真和田中 雅人石田 航大藤澤 建太加藤 健宏世古口 英井上 昌也
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2025 年 45 巻 7 号 p. 600-604

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抄録

症例は56歳,男性。肝硬変の既往があり,胸背部痛を主訴に当院へ救急搬送された。腹部造影CT検査で,胆囊頸部に結石と肝表からモリソン窩に血性腹水を認めた。胆囊内部には高吸収な内容物が充満しており血種の存在を疑った。胆囊壁の連続性が不明瞭であり,穿孔部位と考えた。急性胆囊炎による胆囊出血および胆囊穿孔による腹腔内出血と診断し,同日緊急手術を施行した。開腹すると胆囊腹腔側に3cm程度の穿孔部を認め,胆囊内腔より血液が流出していた。胆囊摘出術を施行したが,胆囊床および腹壁からの出血が制御困難となり,ガーゼパッキングを行い手術終了した。集中治療により全身状態が改善した2日後にデパッキング術を施行し,止血されていることを確認した。腹腔内出血で発症した出血性胆囊炎はまれな病態であるが,damage control surgeryを行うことで救命できた1例を経験した。

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