日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
CT Urographyで診断し保存的加療が奏効した,尿道カテーテルによる膀胱穿孔の1例
丸山 大貴千葉 勇輝吉田 里佳子三浦 琢磨横沢 友樹鈴木 洋星田 徹亀井 尚
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2026 年 46 巻 3 号 p. 422-425

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抄録

尿道カテーテルによる膀胱穿孔はまれだが重篤な合併症である。汎発性腹膜炎として手術が施行され,術中所見で診断に至ることも多い。症例は89歳,男性。前立腺肥大症に対する尿道カテーテル長期留置中に左下腹部痛で救急搬送された。単純CTで腹腔内遊離ガスとカテーテルによる膀胱壁貫通を疑う所見を認めた。追加した造影CT遅延相のCT urographyで腹腔内への造影剤漏出を認め,尿道カテーテルによる膀胱穿孔と診断した。バイタルサインが安定し,腹膜炎所見が限局的であったため,尿道カテーテル交換と抗菌薬投与による保存的加療を選択した。症状はすみやかに改善し,膀胱鏡で穿孔部の閉鎖を確認後,第35病日に転院となった。尿道カテーテルによる膀胱穿孔の診断において,順行性CT urographyは非侵襲的で有用な評価法になる場合がある。

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