日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
急性胆囊炎保存加療中に併発した未破裂胆囊動脈瘤の1例
村松 凱斗上村 卓嗣丸山 祥太水野 豊松倉 理佳子掛端 伸也
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2026 年 46 巻 3 号 p. 431-433

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抄録

症例は75歳,男性。腹痛を主訴に当院に救急搬送され,精査の結果GradeⅢの急性胆囊炎と診断し入院のうえ,集中治療管理と胆囊ドレナージを施行した。以後,胆囊炎は徐々に改善したが,胆囊ドレナージ排液が淡血性に変化したため第18病日に造影CTを再検したところ胆囊動脈瘤を新たに認めた。胆囊動脈瘤破裂の兆候はなかったため,準緊急的に動脈塞栓術を施行し,動脈瘤の血流は消失した。以後,胆囊壊死や胆囊炎の再燃はなく経過し退院となった。治療後約1年経過した時点で胆囊炎の再燃なく経過観察中である。急性胆囊炎に続発する胆囊動脈瘤破裂症例の報告は散見されるが,治療経過のなかで診断された未破裂胆囊動脈瘤の報告例は少ない。今回われわれは,急性胆囊炎に続発する胆囊動脈瘤に対し,責任血管を選択的に塞栓することで胆囊壊死を回避でき保存的に加療し得た症例を経験したので報告する。

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