日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
内視鏡的治療が有用であった胃内胆石の1例
柴田 真知井田 圭亮磯村 香介木村 紗衣小林 慎二郎小泉 哲清川 博史前畑 忠輝民上 真也
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キーワード: 胆囊炎, 胆囊胃瘻, 胃内胆石
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2026 年 46 巻 3 号 p. 478-481

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抄録

症例は80歳台男性。慢性的な右季肋部痛にて近医を受診。腹部CT検査にて胆石を認めたため当科を紹介された。造影CT検査にて胃内に約4cm大の胆石を認め,胆囊壁の断裂と胃への連続像から胆囊胃瘻の形成が疑われた。明らかな消化管閉塞や高度炎症所見を認めず,結石が胃内に存在したため内視鏡的治療が可能と判断し,まず内視鏡的砕石・回収を行い,後に瘻孔に対する外科的治療の適応を検討する方針とした。上部消化管内視鏡検査で胃内胆石と前庭部瘻孔を確認し,スネアおよび砕石具を用いて破砕・回収した。術後経過は良好で軽快退院となった。胃内胆石はまれで多くは外科的治療が選択されるが,病態や結石性状を適切に評価することで内視鏡的治療は安全かつ有効な選択肢となり得る。結石が内視鏡的な操作が比較的容易な位置で閉塞を伴わない場合,内視鏡的に十分な破砕および可能な限りの経口での摘出が,有効な治療選択肢となり得ることが示唆された。

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