日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
小腸穿孔を契機に診断された全身性エリテマトーデスに合併したEpstein-Barr virus陽性びまん性大細胞型Bリンパ腫の1例
外川 貴望佐藤 幸男山下 幾太郎村山 直之矢島 慶太郎松岡 義山元 良佐々木 淳一
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2026 年 46 巻 3 号 p. 487-491

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抄録

全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:以下,SLE)は悪性リンパ腫の危険因子である。SLEに対してミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetil:以下,MMF),ベリムマブで治療中の40歳台の女性が突然の腹痛をきたし当院救急外来を受診した。身体所見で筋性防御を認め,腹部骨盤部造影CT画像にて腹腔内遊離ガス像を認めた。手術所見ではトライツ靭帯から40cm肛門側の空腸に穿孔を認めた。病理組織学的所見よりMMFを被疑薬とするその他の異所性免疫不全症関連リンパ増殖性障害のEpstein−Barr virus陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断した。化学療法を開始後5日目に,前回の手術部位の40cm肛門側に再度小腸穿孔をきたした。SLEでは悪性リンパ腫に伴う消化管穿孔ならびに一度の手術では腫瘍部を検索しきれない可能性を念頭に置く必要がある。

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