日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
胆石性イレウス解除後遠隔期に総胆管結石を生じた1例
叶多 寿史
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2026 年 46 巻 5 号 p. 607-610

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抄録

症例は77歳女性。以前より胆石を指摘されていた。腹痛,嘔吐を主訴に来院した。腹部CTで小腸内に粗大な石灰化像と口側腸管の拡張を認めた。また,胆囊と十二指腸球部の連続性および胆囊内気腫像を認め,胆石性イレウスおよび胆囊十二指腸瘻と診断した。腹腔鏡補助下小腸切開切石術を施行し,長径8cmの巨大胆石を摘出した。術後の上部消化管内視鏡検査で胆囊十二指腸瘻は縮小傾向を認めたため,二期的胆囊摘出および瘻孔閉鎖は行わず経過観察とした。術後2年5ヵ月目に腹痛を主訴に再受診し,腹部CTで積み上げ型総胆管結石を認め,内視鏡的結石除去術を複数回要した。医中誌Webで検索した限り,本邦において胆石性イレウス解除後遠隔期に総胆管結石を生じた報告例は確認できなかった。胆石性イレウスに対する治療戦略を考える上で示唆に富む症例と考え報告する。

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