日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
穿孔性胆囊炎に対して緊急手術を施行した胆囊アミロイドーシスの1例
内藤 宏貴, 川本 貴康, 末廣 和長
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キーワード: アミロイドーシス, 胆囊
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2026 年 46 巻 6 号 p. 693-697

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抄録

症例は85歳,男性。腰部痛を主訴に当院に救急搬送された。腹部全体に圧痛をみとめ,血液検査では著明な腎機能低下と炎症反応の上昇を認めた。CTで右上腹部にfree airとfluid貯留があり,胆囊内にもair貯留を認めたため胆囊穿孔を疑い緊急手術を実施した。手術所見では胆囊底部が穿孔し胆汁性腹膜炎をきたしており腹腔鏡下胆囊亜全摘術を施行した。挿管下に鎮静を継続した状態で高度治療室に入室して集中治療を行ったが,循環動態が保てず術後約8時間で死亡した。病理組織診断では急性胆囊炎所見に加え,胆囊壁内の血管にAmyloid A(以下,AA)型アミロイドの沈着を認め,胆囊アミロイドーシスと診断された。胆囊アミロイドーシスはまれであるが全身状態の悪化を伴う危険性があるため,急性胆囊炎の鑑別にあげ,慎重な治療方針の選択と周術期管理を行う必要がある。

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