教育メディア研究
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幼稚園Webサイトで発信されている情報の変化 : 2000年度と2005年度の比較
堀田 博史堀田 龍也石塚 丈晴高橋 純
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2006 年 13 巻 1 号 p. 53-62

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抄録
本稿では,今まであまり調査・分析が行われていない幼稚園Webサイトの発信情報である掲載内容,掲載ページ数,掲載ページ数の割合,掲載園数,掲載率を明らかにした。その結果,幼稚園Webサイトで情報を発信する掲載ページ数が, 2000年度に比べ2005年度は約3倍近く増加しており,幼稚園側が積極的にWebサイトを利用するようになってきている。また「子ども」の掲載率が, 2000年度の84.9%から2005年度90.8%へと高い値で増加しており,「子ども」の細分項目では, 2000年度・2005年度ともに「年中行事」と「日常活動」の掲載率が高く,未就園児と在園児の保護者を対象に,両項目が幼稚園Webサイトで最も多く発信されている情報と言える。「募集要項」,「施設」と「保育者」の掲載率は, 2000年度に比べ2005年度では「募集要項」で21.7%から49.8%,「施設」で37.7%から57.6%,「保育者」で10.6%から29.4%へと増加し,幼稚園側が未就園児の保護者を対象としたWebサイトの重要性を感じはじめたと言える。「子育て支援」の掲載率は42.4%あり,従来は教育委員会などの発信情報であったが,預かりや延長保育の情報とともに,幼稚園側から発信されるようになってきた,という特徴が明らかになった。
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© 2006 日本教育メディア学会
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