教育メディア研究
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児童が情報端末を活用する授業において用いられる教師の知識
技術と関わる教育的内容知識(TPACK)による類型化と細分化
八木澤 史子堀田 龍也
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 25 巻 2 号 p. 29-43

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抄録

児童に1人1台の情報端末(以下1人1台端末)が整備されたICT環境で授業を行っている小学校の教師に,授業における教師および児童のICT活用についてインタビューを行った。インタビュー内容を,技術と関わる教育的内容知識(Technological Pedagogical Content Knowledge:TPACK)の枠組みに従って分類した結果,知識に関する615個のデータのうち,技術と関わる教育的知識(Technological Pedagogical Knowledge:TPK)についてのデータが394個と最も多く見られた。さらに,1人1台端末に関する教師の知識の特徴を明らかにするため,データ数が少なかった四つの知識を除いた,技術に関する知識(Technological Knowledge:TK),TPK,技術と関わる内容知識(Technological Content Knowledge:TCK)について,従来の教具に関する知識,1人1台端末に関する知識に仕分けし,それぞれでカテゴリを作成した。結果,授業でICTを活用する以前から重視されていた教師の知識や技術が1人1台端末を活用した授業においても重視されていること,加えて,ICT活用の主体が教師から児童生徒にシフトしたことによる,学習場面や児童に必要な知識技能への影響がTPKやTCKに見られることが示唆された。

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© 2019 日本教育メディア学会
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