教育メディア研究
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メタ認知を促し学習を自己調整する手立てとしての「振り返りの型」の効果
小学校第2学年国語科の授業実践から
木村 明憲渡邉 文枝宗實 直樹
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2024 年 30 巻 2 号 p. 41-53

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抄録
小学校低学年の児童が自らの学習をメタ認知し,自己調整していくことを目的に,学習の成果と課題に関する「振り返りの型」を示して学習の振り返りを記述する授業を実施した。その結果,「振り返りの型」を示すことにより学習の成果についての記述を概ね促す効果が見られた。一方,学習の課題についての記述は,授業実践の前半は記述人数が少なかったものの,記述する活動を積み重ねることで記述人数が増加した。また,「振り返りの型」が児童のメタ認知を促したかについて検討したところ,単元のはじめに教師から提示された学習課題についての知識を基に記述されたと考えられる振り返りが多く,児童はそれらの成果を自分自身の努力や能力に帰属していたことがわかった。これらのことから「振り返りの型」を示すことが,主に学習課題についてのメタ認知を促し,学習を自己調整することに繋がる可能性を有することにつながることが明らかになった。
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