1999 年 6 巻 1 号 p. 30-42
本研究では、総合的学習の実践において教師に求められる「学び」の場面の読み取りが、総合的学習の実践初心者と研究者ではどのように異なるかを明らかにするために、デジタルカメラで撮影された映像を用いて比較検討を行った。その結果、両者の間には「学び」の場面のとらえに関して、1)教師の方がより従来の教科的な「学び」を取り上げていること、それに比べて2)研究者の方は、コミュニケーションの場面をより多く記録していた、など、大きなちがいがあることが明らかになった。