抄録
本研究では,高等学校情報科におけるメディア・リテラシー教育実践の可能性の一考察として,高橋・和田(2024)が行った1984年から1999年の分析に続き,2000年から2018年における高等学校共通教科情報科の教育に直接関連する教育政策文書について,「メディア」の位置付けや意味を分析した。分析の結果,1.メディアと各メディアの意味に重複や包含関係がみられたが,「表現」「伝達」「記録」としての3つのメディアとなった,2.マスメディアは「新聞・雑誌・テレビなど」とされたが,メディアとの重複がみられた,3.文字,音声,画像等のマルチメディアは,情報を表現するメディアとされた,4.MLは,情報モラルを学ぶための学習内容と位置付けられた,の4点が明らかとなった。