抄録
本研究は,情報を読み解くために,生成AIが生成した情報を取り入れたメディア・リテラシー学習プログラムを開発し,その有効性を検証した。対象児童に「生成AIの特性」,「生成AIが生成した画像,文章,音声,動画のフェイクニュース」に関する計6回のプログラムを実施し,質問紙調査を行った。調査結果を基に「プログラム」と「項目」を要因とした参加者内の分散分析を行った。結果,プログラムと項目の主効果に有意差が見られた。また,交互作用に有意差が見られた。プログラムの単純主効果では10項目中7項目に有意差が見られ,項目の単純主効果ではすべての項目に有意差が見られた。以上より,本研究で開発した学習プログラムを実施することで,児童は生成AIの特性を理解した上で,生成AIが生成した画像,文章,音声,動画で段階的に情報を読み解き,メディア・リテラシーを向上させる可能性が示唆された。