抄録
本研究は授業形態ごとのクラウドアプリケーションの活用の特徴について検討することを目的とする。GIGAスクール構想による1人1台端末環境の整備をきっかけとして,学習者主体の学びや個別最適・協働的な学びの実現が求められている。自治体や学校単位での取り組みにより,クラウド環境を活用した学習者主体,個別最適な学びが実現され始めている。一方で,そのような授業のために具体的にどのようなツールをどのように活用するのかについては,個々の事例は蓄積されているが,それが体系的に整理されているとは言い難い。そこで,授業改善に取り組む自治体,学校を対象とし,学習形態とそこで使うアプリケーションについて調査を行い,授業形態ごとのアプリ活用の特徴について検討した。その結果,授業形態ごとに活用するアプリケーションには特徴があることが明らかになった。