日本教育メディア学会研究会論集
Online ISSN : 2435-0729
Print ISSN : 1344-8153
問いの支援としての生成AI活用と教職課程学生の意識
後藤 康志
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2024 年 57 巻 p. 39-45

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抄録
素朴な概念から学術用語へ,問いの支援としての生成AI活用の可能性を教職課程学生自身がPerplexity.AIを活用して検討した。生成AIをGoogleを比較し,自由作文をKH Coder 3の共起ネットワークで分析した結果,情報の集約と拡散,ツールの使い分け,答えの正確さ,生徒の実態,簡単に答えが出てしまう,情報活用能力の重要性,ツールの有効性,質問からの発展性,回答のソースと正確さが検討された。情報収集と問い作りの観点から考察したNotebookLM分析では,生成AIを支持する意見としては,効率性,分かりやすさ,多様な情報,情報の信頼性を確認することが利点であった。一方,Googleを支持する意見としては,情報活用能力の育成, 正確性,網羅性があった。どちらのツールが優れているかは,学習の目的や状況によって異なり,時間がないときや,新しい情報に触れたいときは,生成AIが有効で,深く理解したいときや,情報活用能力を育成したいときは,Googleが有効となった。
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