抄録
国語科単元での言語活動の一つとしてScratchによる表現を採り入れた。教材文および表現技法の読解から主に「色彩表現」に注目して,好きな場面とカラーコードを選びプログラムで表示する実践を行った。授業の実施に際して,児童の経験差への配慮とともに,見本となるプログラム作成を得意な児童数名に依頼する,また教科書の挿絵の代替となるイラスト作成の希望者を募って情報共有への意識を促すなど,共同的な学びの場の形成を心掛けた。複数教員による対話から,表現の道具としての有用性やプログラミング環境がもつ具体化の成果,「個別最適」かつ「協働的」な学びの様子について示唆が得られた。また児童のふりかえり記述からは,道具としてのプログラミング環境の達成感や期待が見られた。