抄録
「ものづくり」人材の育成が重要な社会的要求とされている。学校教育においても,「ものづくり」の基礎となるそれぞれの教科での学びが行われている。一方で,ものづくりに親しむ機会は,日常的な遊びや,家庭の中での趣味,イベントなどの参加により体験するものと様々な機会が設定されている。筆者らは,特に小学校でのアフタースクール事業やあいちワークショップギャザリングなどの場において,未就学児や児童を中心にした「ものづくり」の機会を提供している。本研究では,大学生のものづくりの意識と経験,情報収集などに関わる調査を行った。この結果から学生自身のものづくりに対するポジティブな意識と,SNSの利活用の高さを示すとともに,児童期のものづくりの重要性について示唆する。