抄録
ソーシャルメディアの普及やアテンションエコノミーの拡大により,かつてないほど大量な情報・コンテンツが世の中にあふれている。こうした状況に対して,「情報的健康」という概念が提唱され,日々提供される情報にバランスよく接する必要性が強調されている。本研究では,情報的健康の実現に向けた検討の一環として,若年層(25~34歳)のニュースへの接触状況に着目し,認知しているニュース項目の実態と普段のメディア利用の関連性を分析した。潜在クラス分析の結果,全項目を認知しているグループや,特定の項目に偏って認知しているグループなどを含めた5つのグループが抽出された。また,多項ロジスティック回帰分析により,認知ニュース数が多いグループでは利用するメディア数が多く,逆に認知ニュース数が少ないグループでは利用するメディア数が少ないことなどを明らかにした。