抄録
本研究では,高等学校情報科におけるメディア・リテラシー教育実践の可能性の一考察として,高橋・和田(2024a,b)が行った臨教審,中教審,文科相および文部省の1984年から2018年(第1-4期)の教育施策文書の分析に続き,初刊から第1期に相当する1989年までの総務省の通信白書について,「メディア」の位置付けや意味を分析した。分析の結果,1.第1期と同様に「メディア」,「ニューメディア」,「マスメディア」に加え「通信メディア」が頻出していた,2.マス,ニュー,パーソナルのそれぞれのメディア間で重複があった(例えばマスメディア・放送メディア・放送系マスメディア・電気通信系のマスメディア等),3.マス,ニュー,パーソナルのメディアの下位項目では,明確に分けて記述されているものがあった(例えばパーソナルメディア・パーソナル通信メディア・パーソナル情報通信メディア等),の3点が明らかとなった。