日本教育メディア学会研究会論集
Online ISSN : 2435-0729
Print ISSN : 1344-8153
多視点VR技術とモーションキャプチャーを活用した保育実習支援システムの開発
実習生の不安軽減とリアリティショック軽減を目的として
舘 秀典本池 巧戸田 大樹
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2025 年 58 巻 p. 90-94

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抄録
保育現場の多様化に伴い,保育士には高度な専門性と柔軟な対応力が求められているが,実習生が経験するリアリティショックは保育士養成における重要な課題となっている。本研究では,この課題に対応するため,VR技術とモーションキャプチャー技術を組み合わせた新しい実習支援システムの開発を行う。システムはフォトグラメトリ技術による園室の3D再現と,深度カメラによる園児の動きの記録を組み合わせ,実習生が自由な視点で保育現場を観察できる環境を実現する。具体的には,複数の深度カメラで取得した園児の骨格データをVR空間上に再現することで,従来の固定視点による動画教材では困難であった空間内での自由な視点移動を可能とした。今後は実習生の視点移動や着目点のログ分析機能を追加し,システムの教育効果の検証を進める。
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© 2025 日本教育メディア学会
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