日本教育メディア学会研究会論集
Online ISSN : 2435-0729
Print ISSN : 1344-8153
子(小中学生)が生成AIを学習に利用することへの親の考え
水野 一成近藤 勢津子
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キーワード: 生成AI, , 学習, 定量調査
研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2025 年 59 巻 p. 48-51

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抄録
多くの小中学生は,GIGAスクール構想及びスマートフォンの所有低年齢化等により,タブレットやスマートフォンなどの情報機器を利用している。また,情報機器を利用し,生成AIの利用も増えている。そうした中,文部科学省は「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」を2025年12月に公表した。生成AIの利用には親の同意が必要であること,また今後家庭での学習に生成AIを利用することが広がるかもしれないことから,親は子が生成AIを学習に利用することについて,関わることも増える可能性がある。本稿では,子が生成AIを学習で利用することに対し,親はどのような考えを持っているか,親の生成AIの理解と合わせて分析した。その結果,親が生成AIを理解していない場合,子が生成AIを利用することへ「わからない」と答える傾向が,また生成AIを理解している親の中で,学習への効果を期待する親は「賛成」,効果を期待できない親は「反対」の傾向であることが明らかになった。
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