抄録
本研究は,小学校第5学年の児童1名を対象に,メガネ型ウェアラブルカメラを用いて家庭での1日を通したスクリーンタイムを実測した。録画された動画映像を基に,使用機器・使用内容の実態を把握するとともに,デジタル機器の画面を見ている【画面注視時間】および,画面から目を離して画面以外を見ている【画面外注視時間】が,使用機器・使用内容によってどのように異なるかを事例的に検討することを目的とした。その結果,1)デジタル機器の使用が単一のデジタル機器・単一の内容で固定されるのではなく,活動の目的や使用内容に応じてデジタル機器が切り替えられていること,2)画面注視時間・画面外注視時間は使用機器・使用内容によって様相が異なることの2点が示唆された。このことから,学校と家庭が連携して健康面への配慮を検討する際に,デジタル機器の使用時間のみで指導を一律に行うのではなく,使用機器・使用内容に合わせて支援を検討する必要があることが示唆された。