抄録
本研究は,生成AIの仕組みについて学習を終えた小学校第4学年の児童を対象に,生成AIの利便性と限界に関する意識の変化を検討することを目的とした。これらの意識について児童が生成AIを実際に活用して考える活動として,①ゲーム的要素を含む活動,②身近な内容に具体的なプロンプトを入力する活動を実施した。これらの活動を実施する事前と事後に,生成AIの利便性と限界の意識に関する質問紙調査を4件法で実施した。回答結果をもとに,平均値,標準偏差を算出して,対応のあるt 検定で分析を行った。また,自由記述を分類したうえで割合を算出して,生成AIの活用に対する行動の意識を分析した。結果,本活動を行うことで,生成AIの利便性と限界の両面に関する意識が向上することが示唆された。さらに,生成AIの利便性や限界について,既習の生成AIの仕組みに対する理解と関連付けながら活用するといった行動の意識が向上することが示唆された。