抄録
本研究は,発想の支援及び文章推敲を目的とした中学生が,生成AIを活用する際に入力するプロンプトを構成する要素の実態を調査することを目的とした。公立A中学校第2,3学年217名を対象に,発想の支援及び文章推敲を目的とした調査課題を実施し,その際に入力された生成AIのプロンプトを9つの要素に分類した。また,学校内(授業以外)及び学校外における生成AIの利活用頻度の高群と低群において,プロンプトに含まれる要素を比較した。その結果,発想の支援及び文章推敲のいずれの調査課題においても,一度のプロンプトに含まれる要素は2個または3個に絞られている傾向が示唆された。また,【指示の具体化】や【状況の文脈化】は高群と低群のどちらにおいても用いられていた。そして,生成AIの利活用頻度の低い生徒は,調査課題の問題文をそのまま入力する傾向が示唆された。