抄録
学校管理職を対象に,生成AIの活用頻度が有効感や導入意欲に与える影響を分析した。F市の小学校管理職55名を対象とした調査の結果,校務改善への有効感等において活用頻度(高・低)による有意な差が認められた。共起ネットワーク分析からは,低頻度群の活用が通知文作成等の定型業務に留まるのに対し,高頻度群ではNotebook LMを用いた資料分析や,授業での思考ツールなど,より高度かつ具体的な活用場面を想定している実態が明らかになった。管理職が日常的に試行錯誤しながら生成AIを活用し,具体的な活用場面(資料分析や思考ツール等)を想起できるようになることは,組織内でのICT活用に関する共通理解を深め,学校全体で新たな技術を取り入れるための受容的な環境を整える契機となることが示唆された。