抄録
本研究は,子どもがつながりの中で自律的に成長することを促す教育プログラムの開発に向けた探索的研究として,離島の中学生を対象に社会的つながりに関する調査を実施した。事前に実施したアンケート調査をもとに,⑴部活動や習い事を通したつながり⑵オンラインでのつながり⑶身近な人とのつながり⑷地域について⑸将来についての5つの項目について,一人ずつの半構造化インタビューをおこなった。分析の結果,離島の中学生にとって,部活動や習い事をすることやオンラインでつながることは,島内の人間関係を強化することであると同時に,島内では出会えない人とのコミュニケーション機会であることが示唆された。また,離島という濃密な人間関係の中にいるからこそ,島内のつながりに求める安心感と島外のつながりに求める安心感を区別していることが示唆された。