抄録
本研究は,中高生が授業において生成AIを活用することに対して,教員養成課程の学生がどのような意識を持つかを明らかにすることを目的とした。2つの大学の教員養成課程の学生85名を対象に,2025年度後期に開講された「教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む)」に相当する講義において,高校生が授業内で生成AIを活用する事例を提示した上で質問調査を実施した。調査では,中高生が授業において生成AIを活用することについて,教科別の活用場面や,助言・相談・フィードバック等の学習支援機能における利用に関して学生の意識を問うた。その結果,中高生が生成AIを活用することに対して,教員養成課程の学生の専攻教科による意識の差はみられなかった。一方で,活用頻度の高い学生ほど,中高生が特定の教科の授業で生成AIを活用することや,生成AIから助言・提案という支援を受けることについて肯定的な意識を持つことが示された。