抄録
本研究では,次期学習指導要領における「情報の領域(仮称)」の新設を見据え,教員養成課程の学生209名を対象に,メディア・リテラシー(ML)に関する学習経験やメディアの基本概念,生成AIの理解度と,情報活用能力の指導イメージの関連を調査した。分析の結果,高校段階までの受動的なMLに関する学習経験は現在のメディアの基本概念の理解やMLに関する情報活用能力の指導イメージとの関連は限定的であった一方,生成AIの理解度は情報活用能力の指導イメージと有意な正の相関を示した。この結果から,テクノロジーに対する「適応的熟達者」としての教員養成の必要性を議論する。