選挙研究
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国会議員の政策選好としての地方分権改革
梶原 晶
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 30 巻 2 号 p. 91-104

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抄録

本稿は,地方分権改革の推進要因について,国会議員に焦点を当てた分析を行う。つまり,改革の推進アクターとして国会議員を位置づけた上で,どのような国会議員が地方分権を志向する政策選好を有しているのかを明らかにする。そこで注目するのは,議員の選挙時の公約である。具体的には,衆議院議員総選挙の候補者が,個人の公約の中で行っている地方分権と地方分権改革に関する言及の状況について,規定要因を分析していく。分析の結果からは,選挙制度改革以降,公約中における言及が増加しているほか,二大政党化が議員の言及を増加させている点が示される。同時に,議員個々の選挙における強さや選挙区環境の違いもまた,地方分権への言及を規定している点が明らかにされる。一連の分析を通して,地方分権改革の推進者としての国会議員の姿を明らかにする。

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© 2014 日本選挙学会
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